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面白ければいいんじゃない?

やくたいのないこと、痛々しいことばかり書きます。

喫煙者を職場から締め出せ!!

社会

星野リゾート採用サイト トップページ
さて、星野リゾートが採用条件として喫煙者を排除している。このご時世、私も含めて喫煙者*1は肩身が狭い。まぁ、臭いし健康にも悪いし百害あって一利なしと言われているから、これも時代の流れか、とも思う。あるいは、路上喫煙をはじめとする喫煙マナーの悪い人がいるのもあるだろう。


だがしかし、これは本当に正しいのだろうか。
ここで、星野リゾートの社長は競争力の低下を理由にあげている。具体的には以下の三つである。

  • 作業効率
  • 施設効率
  • 職場環境

確かに、喫煙者は血中ニコチン濃度の低下によって集中力が低下すると言われている。また、従業員用の喫煙所を設けるのはコスト的に見合わないだろう。職場環境についても確かに非喫煙者の従業員にしてみれば腹立たしい面があるのは否定できない。
だが、これは他の習慣や生来の性質などにも言えることではないだろうか?


左利きはどうだろうか? 左利きは右利きに最適化された機械や設備の使用に支障を来たす場合があり、作業効率などの低下が避けえない。左利き用のはさみを買うことは、企業から見れば余計なコストである。障碍者雇用というものもある。星野リゾートは障碍者雇用に力を入れているようだが、仮に車いすの人を受け入れればスロープの設置、通路の拡大などの施設効率の悪化は避けえない。
生理休暇をとる女性はどうだろうか? 経口避妊薬月経前症候群を軽減させることはできるだろうが、会社はこれを強要すべきであるだろうか?
あるいは、そのほかの疾病はどうだろうか? 
これらは生来の性質、あるいはやむを得ない事情であって喫煙とは違う、という反論があるかもしれない。では個人の自由意思により行うことを見てみよう。
職場に妊婦がおり、時短勤務やそのほかの勤務制限を受けている。最近の職場ではよく見られる光景である。当然にこれは競争力の低下につながっている。しかし、妊娠というは多くの場合子供を設けることを望んでいるからなるものだろう。基本的にこれは個人の事情である。子供が生まれてからもそうである。子供の発熱で急きょ休暇をとる人は少なくない。会社の競争力に社員の子供の有無は基本的に関係ない。
あるいは、一日に何回かのお祈りをするムスリムはどうだろうか? どの宗教を信じるかはまさに自由意思であるが、職場でお祈りをすれば当然に仕事に取り組む時間は減る。お祈りをする場所も必要である。
もっと卑近な例を挙げてみよう。
パソコンを趣味にして深夜まで使っている人は、翌日の作業効率の悪化を招いている。飲酒をする人は、たまに二日酔いで頭の痛い日があるかもしれない。
スキーやスノーボード、あるいはオートバイといった趣味を持っている人はどうだろうか。これらには骨折やねん挫といった怪我をするリスクがある。当然に怪我をすれば仕事に差し障る。


結局のところ、これの問題は、競争力というお題目で個人の趣味嗜好に立ち入っていることである。最初は喫煙者かもしれない。しかし、次は別の趣味が同じ理由で否定される。私は、そのようなのは見たくない。

*1:ちなみに私の職場では勤務時間中の喫煙は禁止されている

注意:ここに書かれていることは筆者の個人的見解であり所属する組織などの意志を表すものではありません。